生活・子育て

小1の壁の乗り越え方。小1の壁ってどんな意味?小1の壁を乗り越えた我が家の経験談

皆さん『小1の壁』ってご存知ですか?

検索サイトを通じてこの記事にお越しになったあなたは、この問題に直面されている方かもしれませんね。
そうでない方も「子供を持つという事は、いろんな事があるんだな」と軽い気持ちで読んでいただきたいです。

時間的な壁

結論から申し上げると『小1の壁』で一番問題となるのは、保育園から小学校1年生になった時に生じる時間的な不都合です。

保育園は、うたい文句の通り「就業支援」を目的に運営されているので(もちろんもっと融通を効かせてもらいたいという意見も多数ありますが)、親が仕事をしやすいように保育時間を調整してくれています。

例えば、私の住む目黒区ですと公立保育園の保育時間は朝7:15から、延長保育を使わず通常の保育時間が18:15まで。
延長保育を入れると最長19:15まで預かってもらえます。
東京でいえば、多少の違いはあっても同じような感じです。

一般的な会社の就業時間であれば、この保育時間で預かってもらえれば、なんとか送迎できますよね。

ところが小学校に入学すると状況が変わります。

■目黒区の場合■

保育園
小学校
登園時間:7:15~
登校時間:8:00~8:25頃
降園時間:~18:15
下校時間:15:30~16:00頃
延長保育:18:15~19:15
学童降所時間:~18:15

今まで、朝7:15に預けていて夜19:15に迎えに行っていた家庭の場合、朝夕各1時間ずつ預かってもらえる時間が短縮されるわけですね。

これが一番の問題です。

この朝夕の各1時間がどうにもならなくて、ママが「仕事を辞めざるを得ない事態になっている」というご家庭が多くあるというのは、あまり一般的になっていない事実です。

具体的に我が家を例にとって考えると非常に冷や汗出るような状況になります。

我が家はバリバリのダブルインカムツーキッズで、私、妻共にフルタイムで働いています。

長男は高校生で、次男は来年度から小学1年生になります。 ⇒現在、小学校1年生です。

我が家の朝は早くて私、妻、高校生の長男3人とも7:00には家を出なくては会社、学校に間に合いません。
そして帰宅が皆夜19:30~20:00頃。
まるまる12時間以上家にいません。

上で書いた通り、目黒区の小学校の登校時間は8:00~8:25頃

自宅からの距離を考えると小1の足で15分くらいを考えればいいので、次男が家を出るのは7:45頃と想定できます。

7:00から7:45。
この45分間、小1の次男は一人で自宅で過ごし、7:45になったら部屋の電気を消し、カギをかけて出かけなくてはなりません。

4月からこれができるでしょうか?

いや~、できないわけがない。

帰りだってそうです。
私も妻も、現在の就業時間の場合、残業を極力抑え、どんなに頑張って会社を出たとしても18:45~19:15になってしまいます。

次男の学童保育からの帰宅が18:30です。
4月から彼は一人でマンションのドアのカギを開け真っ暗な部屋に帰宅し、各部屋の電気を付け、親の帰宅までの時間を一人で過ごさなけばなりません。

これまた、できない.....
できるわけがない。
ちょっと冷や汗が出ますね。

ほんのちょっと前まで、保育園児だった子が突然何から何まで1人でできますか?できるわけないですよね?

会社でも子供が小学校に入学すると、

『保育園(幼稚園)までは手が掛かって大変だけど
小学校に上がってしまえば送迎も無くなって楽になるよね。学費稼ぐためにも、今後は仕事がんばらなきゃですね!』

なんて言われたりします。これが一般論ってやつです。

でも、それは我が家の長男の時の経験から考えると、小学2年~3年くらいになってからの話です。

長男の時は、一人でまともに出かけられるようになったのは小3くらいだったと思います。
妻が常勤復帰したのが小2の時でしたが、かなり不安でしたから。
小1なんてとてもとても。不安しかありません。
だからと言ってうまく回す手立てはないのです。

そうなんです。
子供が小学生になったからと言って、そんな簡単に楽にはならないんです。
上に書いた通り、むしろ不都合が起こってしまいます。
現実的には保育園の時よりも小学校に入学してから1~3年くらいまでの方が、親の時間的にはかなりタイトになるのです。
コレに負けて仕事を辞める人が結構いると。
そういう事です。

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小1の壁の打開策は!?

何とかならないか考えましたが、正直言って打開策がありませんでした。

  • 祖父母が近くに住んでらっしゃるなら、なんとか協力してもらうとか
  • 自宅近くにいっしょに通学してくれる頼れるお兄さん達を見つけるとか
  • 同じマンションに住む頼れるママさんを見つけるとか

色々考えましたが、どれもこれも決定的な打開策になりません。

あとは、もう各自治体にお願いするしかない。

「保育園落ちた日本死ね!!!」じゃないですけど、困っている人間がいることを訴えて、小学校の登校時間をあと30分早くしてもらう、学童の下校時間をあと1時間、いや40分でいいので遅くしてもらうしかないです。

このためには「小1の壁」という、この状況を一般的なものにしていくよ訴えていく事が大事かと思います。

同じような状況の皆さん、協力してがんばりましょう!

家族の協力、会社の理解を得る。実際問題、4月から我が家はどうしたのか?

そして、

実際問題、4月からどうしたんですか?

自治体がすぐに何か対策を打ってくれるわけないですからね。
実際、どうするのか?切実な問題です。

ウチの場合、まわす方法は1つしかありませんでした。

ウチの場合、奥さんは出勤時間が変則的なので、僕が会社に掛け合って出勤時間を就業規則ギリギリ、もしくは少し遅れるかもしれないくらいの時間で認めてもらうしかありませんでした。

ギリギリで8:45ですので少なくとも家を7:30~45には出ないといけません。
次男にもちょっと早めに出かけてもらって、ゆっくり歩いていってもらう。コレしかないありません。

言いづらかったです。会社に。
でも、言ってしまえばコッチのものです。
世の中の風潮的に認めてもらえました。

夕方は、夫婦二人で交代制でダッシュで帰ってくるしかないですね。コレは。
学童の最終下校時間が18:15です。
なんとか、夫婦どちらかが18:30までに帰宅する段取りを取るしかないと考えています。
次男に家のカギを開けさせて、しばらく待たせるという状況は朝ほど致命的ではないにせよ、できたら避けたい。
悩みはつきません。

たぶん、悩んでらっしゃる方は4月が一番不安ですよね。

参考までに、我が家の4月のスケジュールを例にあげますね。
我が家では夫婦で話し合い、プラス高校生の長男を巻き込み、なんとか4月を乗り切る段取りをつけました。(2019年の事ですが、そこはご勘弁を)

1週目は長男が春休み期間だったので、毎日迎えに行ってくれました。

これはかなり助かりました。

その後のスケジュールは奥さんが会社に交渉してくれて、奥さんの会社の方もかなり譲歩してくれました。
ありがとうございます。

僕の方は、何日間か担当することになりました。
少なくて申し訳ない......。

僕も会社に話したところ、

「9:00までに出社してくれれば、別に朝礼に間に合わなくてもいいよ」

とのこと。

朝礼は8:40からなんですが、それには間に合わなくても仕方ないという事でオッケーをもらいました。夕方に関しても、

「定時は17:30だし、毎日の事じゃないんだから、定時になったら速攻で帰ってあげな」

とのこと。

いや~、ありがたい。
上司に、こう言ってもらえると、とにかくホッとします。
時間的には定時ですから当たり前なんですが、気持ちが嬉しいですよね。

毎度毎度、お願いをするたびにイヤな顔されてたら精神的にかなり疲弊しますが、「いいよいいよ」(嘘だとしても 汗)と言ってもらえるだけで、相当楽になります。

実際にやってみてどうだったか?

では実際、送迎してみてどうだったでしょうか?

7:45になったら次男と一緒に自宅を出発します。
僕は自転車で、次男は徒歩で学校に向かい、途中から一人で行くように促します。
僕は途中で別れてからも少し離れた所から様子を伺いつつ、後をつけて次男が校門に入った所を確認後、ダッシュで駅を向かいます。

次男が校門に入るのが、大体8:00頃です。
全速力で会社に向かい、会社に着くのがどんなに頑張っても8:50。
ギリギリ朝礼には間に合わない感じです。

晴れているから良いものの、雨の日は間違いなく間に合わないでしょう。
まぁ、このように校門までついていくのは4月だけで良いと思うので、5月から自宅を一緒に出る所までと考えると、自宅を7:45に出て8:45までに会社に入れるかどうかが今後の目標になりそうです。

夕方は、学童保育クラブの最終退所時間が18:15なので、学童からノンビリ歩いてもらっても自宅に到着するのが18:40~50頃。
会社の定時が17:30として、これまたダッシュで帰れば、18:40頃に自宅に到着できるはず。

これを夫婦で輪番制でこなしていく段取りです。

高校生の長男は部活がある時は帰宅が19:30頃になるので戦力にはならないとして、部活が無い時は18:30までには早めに帰宅してもらって自宅待機してもらっているだけでも助かります。

かなりタイトなスケジュールですが、次男が一人でカギを開け閉めをして登下校ができるようになるまでは、こんな感じでなんとかするしかない感じですね。

どうしてもうまくいかない場合、ベビーシッターを頼むのも手ですよ

我が家の話をしましたが、これは会社、家族の協力があっての事です。
それをどうにもできない事もありますよね。

そういう時は、一人で悩まず、『ベビーシッターサービス』を頼むのも一つの方法ですよ。

ベビーシッターといえば、昔はスゴく敷居が高い感じでしたが、最近は気軽に使えます。
実際、我が家の同級生のお宅でも保育園の送迎をベビーシッターさんがやっていましたしね。

おススメを2つ紹介しますね。

■ベビーシッターサービス KXN(ケーバイエヌ)■

KXN(ケーバイエヌ)は何でも頼めるシッターサービスです。
家事から語学の習い事までお子様に合うシッターさんを派遣してくれます。
そして、料金も利用しやすい料金となっています。

送迎もお願いできます。
初回お試しプランとして、1,200円/1時間で3時間まで利用出来ます。

■ベビーシッターサービス KXN(ケーバイエヌ)公式サイトへ■

■PickSitter【ピックシッター】■

PickSitter【ピックシッター】は、必要な時に気軽に利用できるシッターサービスです。

ピックシッターは子育てだけでなく英語・料理・歌など様々なスキルをもったシッターが登録されているので、例えば面倒を見てもらいながら英語のレッスンをしてもらうなんて事が可能です。

当日の依頼も可能で『急な用事で面倒をみる人がいない!』と言う場合も対応してくれます。(平日9:00~17:00)
もちろん送迎もしてくれますよ。

料金はこんな感じです。

利用される場合は、以下のURLから公式サイトへ行ってもらい、サイト上部のログイン→新規会員登録→登録フォームへお進みください。

■PickSitter【ピックシッター】公式サイトへ■

ベビーシッターの場合は、料金の高い安いじゃなく、各ご家庭の状況によって価値が変わりますよね。
無理はせずに利用を考えてみてはいかがでしょうか?

最後に

小1の壁を乗り越えるためには、家族の協力、また会社の協力が不可欠であることを身に染みて実感しました。

例えば、これをママ1人の負担にすることを考えた場合ゾッとします。
家庭崩壊しますね。コレは。
みんなが少しずつ協力すれば、なんとかなります。

また、しっかりと会社に話して理解をしてもらう事が大事です。

特にパパ。

今の世の中、かなり家庭優先の考え方が主流になってきましたが、とはいえ、僕の会社でも今回のように若干遅れて出勤している、また定時で退社する男性社員というのは、ほとんどいません。

というか誰も居ません。僕が1人目です。

この状況がマイノリティの訳ないんですね。
家庭を持っている人が多数いるわけですから。

みんなで、この状況を当たり前の事にしていかなければいけないと思いますし、今回のようにしっかり話せば、理解してもらえる可能性が十分あるってことです。

小1の壁を乗り越えるカギは、ママではなく『パパの家庭に対する姿勢、そして動き方』次第かと思います。

子供は成長します。
1~2年もすれば、こんな悩みなんて過去の事になります。
長い人生で考えれば、たった1~2年の事です。

会社はいくらでも代替えがききます。
一方、家庭は代替えがききませんので、そこを十分に理解し他人事ではなく自分の事として家族全員で協力して乗り切りましょう!

時間の事を中心に記事を書きましたが、「小1の壁」というのは、それだけではなく、

  • 持ち物、宿題、学校からの連絡のこと
  • 子ども同士のトラブル
  • 小学校行事のこと

などなど、この辺は「子供に関わる時間が少ない親の怠慢」という側面も持っているわけですが、これまで保育園にお任せしていたり、直接親が保育園に確認すれば良かったことが子供任せになることによって生じる問題が多いです。

決定的な打開策がないのですが、時間的に考えると、ものの1~2年の話です。
この数年の問題のために仕事を失う事は非常にもったいないことです。

あなたの人生は、これから先、何十年と続いていきます。
あなたの積み上げてきた仕事の実績、今後の収入面を考えても、なんとか乗り切る方法を考えていきましょうね。

お互いがんばりましょう!

この記事の監修者

リョウスケ

✓教育ブログ歴9年。月々130,000PV。
✓塾講師、家庭教師経験あり。
✓過去の経験と、9年間様々な受験情報・教育情報・学習サービスをみてきた筆者が経験をもとに解説していきます。⇒運営者情報はコチラ
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